
賃貸の防音性はどう違う?鉄筋コンクリート、鉄骨、木造を徹底比較! 【富永不動産販売・富永が解説】
こんにちは!富永不動産販売の富永です。
お部屋探しでよく聞かれるのが、「建物の構造って、音の聞こえ方に影響しますか?」というご質問です。
特に集合住宅での生活音は、快適さに直結するため、非常に気になりますよね。
今回は、主要な建物の構造である「木造(W造)」「軽量鉄骨造・重量鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」の3種類について、「防音性(遮音性)」の視点から、その特徴と違いを詳しく解説します。
結論:防音性を重視するなら「鉄筋コンクリート造(RC造)」がおすすめ!
先に結論からお伝えすると、建物の防音性は、一般的に建物の質量(重さや密度)に比例します。
そのため、防音性の高さは以下の順になります。
1. 鉄筋コンクリート造(RC造)の特徴:防音性No.1!
〇 メリット:圧倒的な遮音性
鉄筋コンクリート造は、セメントと砂利、水などを混ぜたコンクリートの中に鉄筋を組み込んだ構造です。壁や床が非常に厚く、密度が高いため、音を遮る性能(遮音性)に優れています。
空気音(話し声、テレビ音など):特に遮断効果が高いです。
固体音(足音、物を落とす音など):こちらも他の構造に比べて伝わりにくくなっています。
✕ デメリット
建築コストが高いため、家賃も高めに設定される傾向があります。
2. 鉄骨造(S造)の特徴:木造よりは優れているが過信は禁物
鉄骨造は、柱や梁などの骨組みに鉄骨を用いた構造です。厚さによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」に分かれます。
〇 メリット:木造よりはマシ
木造と比べると壁や床に遮音材を入れるなどの対策が取りやすく、一般的に木造よりは防音性が高いとされます。特に柱が太い重量鉄骨造の方が、軽量鉄骨造よりも多少の遮音効果が期待できます。
✕ デメリット:固体音が伝わりやすい
鉄骨自体が金属であるため、振動や固体音(階段の上り下り、ドアの開閉音)を構造体全体に伝達しやすいという性質があります。そのため、上下階や隣室の生活音が気になる場合があります。
3. 木造(W造)の特徴:「ダメ」ではないが最も注意が必要
木造は、柱や梁などの主要な構造部分に木材を用いた構造です。アパートなどに多く採用されています。
〇 メリット
建築コストが安く、家賃も比較的安価なことが多いです。通気性が良いというメリットもあります。
✕ デメリット:「防音性が低い」と言われる理由
建物の質量が最も低く、壁や床の密度も低いため、遮音性が最も低い構造です。
空気音:話し声やテレビの音が隣室に聞こえやすいです。
固体音:上階の足音や、物を落とした音が響きやすい傾向にあります。
しかし、最近の木造アパートは、壁内に防音材を入れるなど、建築技術の向上により遮音性を高めている物件も増えています。「木造だからダメ」と決めつけず、築年数や施工方法を確認することが重要です。
【富永からのアドバイス】内見時に防音性をチェックする方法
建物の構造だけで判断せず、内見時に以下の方法で防音性を確認してみてください。
壁をノックする:
軽く叩いてみて、鈍い音が返ってきたら壁が厚い証拠です。
「コンコン」という軽い音が響いたら、壁が薄い可能性があります。
窓やドアを閉めてみる:
窓を閉めた状態で、外の音(車の走行音など)がどの程度聞こえるか確認しましょう。
内見は可能であれば夜に:
生活音が最も気になる時間帯(夕方~夜)に内見できると、より正確な状況を把握できます。
賃貸物件選びにおいて、音の問題は退去の原因にもなりかねません。構造による違いを理解し、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて物件を選ぶことが大切です。
富永不動産販売では、お客様の懸念点に合わせた最適な物件をご提案させていただきます。
騒音対策について気になる点があれば、お気軽にご相談ください!